殺したい程愛してる
刑事の話
刑事になって3年目の俺はこの奇妙な殺人事件の供述を聞いて震えが止まりませんでした。
連続殺人犯玉置聖羅は供述中、それはそれは嬉しそうに喋るのです。
裕福な家系に生まれた聖羅のお嬢様口調にやけに恐怖を覚えたのを覚えています。
彼女は最後に言いました。
「私は幸せ者ですの。だってずっと愛するお方と片時も離れず過ごせるのですから」
と。
歪んだ愛情が生んだ今回の事件を俺は一生忘れることはないでしょう。
だって…
俺と同じ考えを持つ者がいるなんて、驚いたんだからな。
まさか俺と同じように愛する者を食べた奴がいるなんて思わなかったよ。
はっははははは!