【続】『愛してる』なんて言わないで
「どうするの?康太君には言うの?」
「言えないよ…重い女なんて思われたくないし…」
「でもさ。一応言った方がいいんじゃない?」
「でも……うっ」
突然吐き気が襲ってきた。
これがつわりか…
「大丈夫?」
優菜が心配してトイレまで来てくれた。
「大丈夫!あたし康太と別れる
だからこのことは言わない」
「いいの?それで」
「いいの、大好きだから困らせることなんてしたくないし
大学も退学するしかないね…」
「あたしにできることあったら言ってね?
シングルマザーじゃ大変だし
あたしなんでも手伝うから」
「ありがとう」