【続】『愛してる』なんて言わないで
次の日産婦人科に行った。
隣でお腹が大きくなった妊婦さんを旦那さんがお腹をさすっていた。
しばらく待っていると
「神崎さーん神崎千緩さーん、診察室にお入りください」
初診にしては早く呼ばれた。
診察室に入ったら笑顔の可愛い女の先生が不安だらけのあたしを迎えた。
「今日はどうされました?」
「妊娠……したか調べてください…」
「分かりました。じゃあ、そこに下着を取って座ってください」
それか指示されたように下着を取って台に腰かけた。
ちょっと経ったら先生がなんか持ってこっちに来た。
「調べるから股開いてくださ~い」
言われるがままに足を開いて先生に見せた。
それからちょっとした検査をして結果を待った。
「神崎さーん、診察室にお入りください」
さっきと同じように笑顔で先生が迎えてくれた。
「妊娠、してますよ。3か月目に入ったところですね」
「そうですか…」
「お相手の方は?知ってるの?」