彼と私の言えない秘密
「愛羅?聞いてる?」


私は流海に肩を叩かれ、ハッとした


「あ、うん…ごめん。何だっけ」


「だから〜東條くんの話!」


「そうだったね」


まだ和真の話をするんですか?


もう校門が目の前で…


ホラ…


今日もキャーキャーって声が…


あれ?


聞こえてこない?


「愛羅ってば!どうしたの?」


「あ、いや…別に…」


今日、まだ和真いないの?


昨日の入学式は別に帰ったけど、今日のこと、特に何も聞いてないよ?


校門を出ると、男子校の校門近くを固めている女子達がいて、しばらくして、キャーって言う黄色い声が響いてきた





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