彼と私の言えない秘密
「会長!今日、会議があったみたいですよ!急がないと…」


「わかってるよ!うるせぇな〜長谷川、お前、この女には絶対、手出すなよ!」


生徒会長は男子生徒にそう言って胸のポケットから眼鏡を取り出してかけた


その顔は初めて会った時と同じ顔


生徒会長の顔だ


「今日の事は誰にも言うなよ!言えねえか(笑)〜お兄さん…ショック受けるだろうからな(笑)」


ドン!


私は鞄を抱き抱えたままドアにぶつかり、よろめきつつも裏門からダッシュで逃げた


通学路とは逆の道をひたすら走った


誰にも会いたくなかった





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