彼と私の言えない秘密
俺はこの時の愛羅の顔を見ていなかった
いや…見なくて正解だったかもしれない
「ああ…さっき気付いたんですよ。きっと部活で無意識のうちにケガしたんでしょうね」
サラッと言う生徒会長はその左手を挙げて帰って行った
俺はそのキズが愛羅が付けたとは全く思っていなかった
だって、俺の中での生徒会長は優しくて、しっかりしていて、頭脳明晰、運動神経抜群、モテモテの憧れの先輩
普通、そんな生徒会長が二重人格だなんて考えない
「そろそろ乗るか?」
「うん」
俺はチャリに愛羅を乗せて、通学路を帰った
いや…見なくて正解だったかもしれない
「ああ…さっき気付いたんですよ。きっと部活で無意識のうちにケガしたんでしょうね」
サラッと言う生徒会長はその左手を挙げて帰って行った
俺はそのキズが愛羅が付けたとは全く思っていなかった
だって、俺の中での生徒会長は優しくて、しっかりしていて、頭脳明晰、運動神経抜群、モテモテの憧れの先輩
普通、そんな生徒会長が二重人格だなんて考えない
「そろそろ乗るか?」
「うん」
俺はチャリに愛羅を乗せて、通学路を帰った