彼と私の言えない秘密
和真はチャリを片手運転にして、お腹に回した私の両手を握った


「うん…まあ…ね…」


そ、そりゃあ和真と一緒にいたいのは本当だよ?でも、生徒会長と同じ部活ってのがイヤなのよ


「俺も愛羅といつも一緒にいてえけど、やっぱりテニスも続けてえんだ」


「わかってるよ!和真のお父さん、テニススクールのコーチしてるんだったよね?」


「ああ…」


「頑張ってね」


一応、応援の言葉をかけたけど、お父さんがコーチなら部活じゃなくても、お父さんに教えてもらうことだって出来るんじゃないの?


そんなことを考えながらチャリは私の家の近くまで来ていた


ココで気になっていたことを和真に聞いてみる


「和真…あの…昨日のクラスメイト、どうだった?」





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