彼と私の言えない秘密
見ると眼鏡をかけている


もしかしたら眼鏡がスイッチ?


眼鏡してたら生徒会長で、外したら恐くなるとか?


そんなワケないのに、そんなことを考えたくなるのは当たり前


とにかく早く逃げたい


「ちょっとお話でもしませんか?」


相変わらず敬語を使う生徒会長


「い、いえ…あの…」


私には話なんてないし


「君のお兄さん、僕のお友達を殴ってましてね…うちの学校が厳しいのは知ってますよね?」


和真が殴ったの、生徒会長にバレちゃったんだ


「は、はい…すみませんでした」


私は一応、謝った


「お兄さん、今、部活してるから退屈でしょう?」





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