彼と私の言えない秘密
ココは色々な資料が保管されていて、棚が多く、滅多に誰も来ないので、カーテンは閉められたまま


中は薄暗いが、電気は付けなくてもモノを置いたりするくらいなら充分の明るさ


私は生徒が電気を付けないことを祈った


本当は、ココで音を立てたら私、逃げられる?


そんなことを考えたが、生徒会長といるところを見られて、和真に心配をかけたくない


大人しくしとけば大丈夫と思ってジッとしていた時、生徒が少し近付いてくる


生徒会長は咄嗟に私の口を手で押さえて、私の背後に回り、奥の棚の陰に隠れた


「誰かいるの?」





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