彼と私の言えない秘密
私はすぐに顔を左右にブンブン振った


誰が興奮なんてするもんか!


とりあえず誰か知らないけど早く資料室から出てってよ!


ガタッ…


今の音はドアが閉まった音


ホッとする私の口はまだ生徒会長の手がある


私はその手を軽くペシペシと叩き、放すように伝えた


「ハァ…ハァ…」


やっと普通に息が出来る


でも、この資料室の空気はなんとなくホコリまみれで吸いたくない


コホ…


咳が軽く出る


「やっぱり女子高内は無理だな」


生徒会長はそう言いながら私の手を引き資料室を出る


「え?あの…」


今度はドコに連れて行く気?





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