彼と私の言えない秘密
この学校に私よりも詳しい流海がそう言う


「そうなの?流海って詳しいね」


私は胸に入れた生徒手帳をペラペラと捲る


ん?


特に書いてないような…


「あっ!生徒手帳には載ってないよ?私も見たし…」


フフッて笑いながら私を見る流海


「じゃあなんで流海はそんなこと知ってんの?」


「生徒会役員にならなきゃわかんないことだから!」


得意気の流海


生徒会役員?


意味わかんないし


そうこうしてる間に、再び黄色い声が響いてきた


「あっ!東條くんだ!」





< 15 / 536 >

この作品をシェア

pagetop