彼と私の言えない秘密
「愛羅ぁ〜」


流海の声だ


「ホラ、和真、早く」


「チッ…しゃあねえなぁ…」


和真は舌打ちをして、自分の持ち場に帰って行った


そこに戻って来た流海


「ちょっと!今、東條くんいなかった?」


「あ〜うん…いた…」


「どうして引き止めてくれなかったのよ〜」


流海は泣き真似をし始めた


「だって〜別に用事ないし…」


「愛羅にはなくても私は会いたかったのよ〜」


流海はバシバシ私の肩を叩く


「ごめんってば!」


「じゃ、今度愛羅んち行っていい?」






< 151 / 536 >

この作品をシェア

pagetop