彼と私の言えない秘密
「でもさ〜流海1人に教えるワケにはいかないんじゃないかな?」


「そう?愛羅に何かあったら困るからって言えば、きっと教えてくれるって!」


上機嫌で草をむしる流海を見ながら、私はどんどん沈んでいく


私に何かあったらって言葉、今の和真には禁句だよ〜


冗談でも言って欲しくないし


「流海…お願い!和真に心配かけたくないから、変な言い方しないで?ああ見えてかなり心配症な兄貴だから」


私は何とか流海に和真のアドレスを諦めさせようとした


「大丈夫だって!絶対GETしてやるんだから」


「流海ぃ〜」





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