彼と私の言えない秘密
流海が私の腕を引っ張って和真のところに連れて行こうとする


無理に引っ張らないでよ〜


行きたくないし…


流海に何て言えばいいのかわからない私は、流海の引っ張る手に、力一杯、抵抗した


「ちょっと!さっきの生徒会役員にならなきゃって話、教えてよ」


私は和真のところに連れて行かれるのを阻止するべく、生徒会役員の話を聞いてみた


「あ〜あれね…中学ん時に噂で聞いた。知らないの?」


「噂?知らない…」


私の中学にもそんな噂って流れてたのかなあ?


一応、和真は生徒会長だったし、私も副会長だったんだけど…


「うん!噂。でも、とりあえず今は東條くんってば!」




< 16 / 536 >

この作品をシェア

pagetop