彼と私の言えない秘密
テニスコートから少し離れた脇の階段に座った私は、ココで和真が終わるのを待つことにした


ココなら誰にも気付かれないよね


遠くの方に、テニス、ソフトボール、ラクロス


皆頑張ってて凄いなぁ…


私なんて何にも取り柄なくて、こんなんじゃ、和真に嫌われちゃうかもしれないね


どのくらい時間が経ったのだろう


気付けば皆、片付けを始めていた


♪♪♪


「もしもし…」


「今、終わったから校門な!」


「うん…お疲れさま」


私はゆっくり歩いて校門に向かった


生徒会長のこともあるけど、まずは和真が流海にアドレスを教えたワケを聞かなきゃ





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