彼と私の言えない秘密
校門を出ると和真がチャリを止めて、壁に寄りかかっているのが見えた


「あっ、ごめんね」


「何が?」


チャリを押しながら私を見る


「う、うん…待たせたかな?って思って」


「別に?」


私は和真の隣を歩いた


今朝、私が和真と流海が仲良くしてたから、無視して先に学校行ったの、忘れちゃってんのかな?


私には物凄く重要なことも、和真にとってはどうでもいいことなのかもしれないね…


「今日さ…」


和真が口を開く





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