彼と私の言えない秘密
私は和真のお腹に回した手に力を入れて、キュッと下唇を噛んだ


キィ…


「着いたぞ!」


「うん…」


チャリから下りて二人で土手に座る


「なぁ…今朝…」


「な、なぁに?」


いきなり話し始めた和真に驚きながら返事をする


「何でサッサと行っちまったんだ?」


「あ、あれは〜」


流海とばかり話してたからとか言ったらどう思う?


ヤキモチかって笑って終わり?


「お前、俺が他の女と二人っきりになっても平気なワケ?」





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