彼と私の言えない秘密
第5章

妹離れ

「いってきまぁす」


玄関を出ると和真がいた


私がまたバスで行くと思ったのかな


気まずい空気の中、一応挨拶だけはする


「あ…おはよ…」


「ああ…乗ってくだろ?」


「あ〜っと…」


口ごもる私に和真は苛ついた感じの口調


「いいからサッサと乗れ!」


私はチャリの後ろに乗って学校近くまで送ってもらうことにした


いつもと変わらない和真の背中


心の中はどう思ってるんだろう


機嫌悪いし、嫌われちゃったかな






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