彼と私の言えない秘密
「ああ…おはよう」


和真は…王子スマイル…


そしてまた二人で話しながら行っちゃうの?


私はココにいるよ?


和真?


私、和真を隣からじゃなく、後ろから見なきゃいけないの?


不安が波の様に押し寄せる中、和真が振り向いた


「愛羅!早く来いよ!おいてくぞ」


そう言う和真の顔は怒ってなくて、私の大好きな笑顔だった


「う、うん…」


急いで和真の隣に駆け寄る


流海と和真を挟んで並んで歩く3人


今、流海がいる和真の左側がいつも私の場所なのに…


二人の時は和真の左側が私


図書館で勉強してた時も、土手や海に行った時も


いつも…いつも…





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