彼と私の言えない秘密
腕組みをして頷く春菜は顔を赤くしていた


「もしかして…好きな人もういるんじゃないの?」


「い、いないよ〜」


真っ赤になって、目が泳いでるのを見ると、可愛くて仕方ない


でも、茶化すとイヤがられるかもしれないので、私はその辺で話を終わらせた


「一緒にイイ恋、しようね」


「うん。ありがと…やっぱり愛羅はイイ子だね」


春菜は腕組みを外して私の頭をグチャグチャにした


「も〜髪型がぁ〜」


「ごめん、ごめん。じゃ、そろそろ私、帰るね。東條くんと仲直りしなさいよ。バイバイ」


春菜はそう言うと、手を振って教室から出て行った





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