彼と私の言えない秘密
「今日は途中まで流海もいい?今、部活終わったみたいなの」


「いいよ」


和真の返事に私と流海は並んで和真の後ろを歩く


「あの…東條くん…」


急に和真を呼ぶ流海に、和真は振り向いた


「何?」


「今朝、言ってた好きな人…どんな子?」


ちょっと流海?


和真は焦った素振りも見せず、私と流海の間に入ってきた


私の方が焦るってば…


「ああ…好きな子?その子には誰も勝てないよ…」


サラッと答えて私を見る


「凄く…好きなの?」


「うん…物凄く好きだよ」





< 224 / 536 >

この作品をシェア

pagetop