彼と私の言えない秘密
和真は照れもせずにそう答える


きっと今の私は耳まで真っ赤に違いない


髪の毛で耳が隠れてて良かった


「羨ましいな…その子…」


ボソッと言う流海を見て、流海の気持ちが痛い程わかる


私も和真のことが好きだから…


好きな人に好きな子がいるってやっぱり悲しいもん


「その子はね…いつも元気で、笑顔で、意地っ張りで泣き虫で、俺がしっかりしなきゃ誰かに取られちゃうんじゃないかって思うくらい、のんびりしてて、目が離せないんだ」






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