彼と私の言えない秘密
「噂ですよ。気にしないでください。男より、女が好きですよ」


「ですよね!安心しました」


「安心?そうですか…」


一瞬、部長の口角が上がり、怪しげな表情になるのを、俺は見逃さなかった


「好きなタイプとか、あるんですか?」


俺は調子に乗って、タイプまでを聞いた


「そうですね〜僕に気取らない、愛羅ちゃんとか可愛いですね。あっ!お兄さんに失礼しました」


そう言って怪しく微笑みながら、部室を出る部長の後ろを、?マークを頭に付けた俺はついて行くしかなかった





< 237 / 536 >

この作品をシェア

pagetop