彼と私の言えない秘密
俺は心の中でひたすら文句を言っていた


そうとも知らずに呑気に女子校の校門から出て来る愛羅


「和真〜お待た…せ…」


愛羅は生徒会長に気付いたのか、言葉のトーンを落とした


「帰るか〜」


「う、うん…」


愛羅は俺の腰をツンツンと突き、生徒会長を見る


俺は口パクで答えた


『あ、と、で』


不思議そうな愛羅に生徒会長が話しかけてきた


「愛羅ちゃん、女子高はどうですか?」


「え?た、楽しいです」


俺を挟んで愛羅と生徒会長


微妙にこの位置イヤだ!


でも愛羅と生徒会長が並ぶのはもっとイヤだ!





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