彼と私の言えない秘密
「だから…ワケがあって…」


少しずつ動きながら言い訳を考える


「ワケ?そんなの関係ねえよ!愛羅は俺の後ろから勝手に下りるなんて出来ねえの」


和真は私の手を握って後ろに乗るように促した


「だから…和真、話、聞いて?」


私は乗る前にもう1度、和真に聞いてもらおうと再チャレンジ


「さっきからうるせえな…その口塞いでもらいてえのか?」


私の耳元でそう囁く和真


今日の和真、イジワルだよ…


「もう…いい…」


私は諦めて和真のチャリの後ろに乗った





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