彼と私の言えない秘密
「うん…」


和真のお腹に回した手に力を入れて頷く


「何かされそうだったら、大声を出せ!相手が生徒会長だからって、怯(ひる)むなよ!」


「うん…心配させてごめんね」


「バ〜カ!心配はしてねえよ!俺は愛羅を信じてるからな」


「うん!」


私達、こんなにラブラブなんだから、生徒会長が入るスペースはないの!


駅前に近付いて、私はチャリから下りた


「じゃ、行ってくるね」


「おう…」


私は和真に笑顔で手を振り、クルッと背中を向けて、待ち合わせの駅前に向かって少しずつ歩いて行った





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