彼と私の言えない秘密
すると先輩は耳元でこう言った


「先輩じゃなくて、竜一って呼べって言ったろ?」


(何、二人で囁き合いをしてんだ?そんなに愛羅に近付けるのは俺だけなのに〜)


私は先輩を見た


先輩も私を見ていて、他の人が見たら、見つめ合ってる様に見えるに違いない


(今度は見つめ合ってんのか?あぁ〜サイアク…何の為に見つめ合うんだ?生徒会長のヤロー愛羅に何かしてみろ!許さねぇ!)


「ひぇ?ムリですよ〜」


大きめの声でそう言うと同時に、顔の前で手をヒラヒラさせた


「学校では好きに呼んでも構わねぇけど、二人の時は竜一で決まりな!」





< 270 / 536 >

この作品をシェア

pagetop