彼と私の言えない秘密
先輩は頬杖をつき、私をジッと見る


私は恥ずかしくて、緊張して、渇いた喉をオレンジジュースで潤した


「り、竜一が…」


最後まで言う前に先輩が私の言葉を遮る


「俺が何?惚れた?」


「な、何でですか!」


焦って否定した


でも、その時の先輩の顔は凄く優しくて、カッコ良さも倍増していた


キュン…


二人でデートなんてしたから、こんな気持ちになっただけなんだ


今日、私が来たのは秘密を話して、これ以上、先輩に脅されない為


でも、今日の先輩はちっとも恐くなくて、逆に楽しいから調子狂うんだ





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