彼と私の言えない秘密
私は摘まんでた石を少し前に放り投げた


カシッ


石同士の当たる音が聞こえる


「学校から出たら俺達は?」


和真は私の顔を覗き込む


「恋人同士…」


「よくできました」


和真は私の頭をクシャクシャした


「和真はさ…学校…どう?」


「どうって?別に?」


和真も石を拾って軽く投げる


「私…いきなり初日だけど…やっぱり無理…」


「何が?」


フゥ…


私は深い溜め息をついて話し始めた





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