彼と私の言えない秘密

｢あ、話…あったんだけど…何を話すのか…忘れちゃって…｣


正直にそう言って、先輩の迫ってくる体を止めようとした


先輩は、そんな私の気持ちなんて無視して、迫ってくる


｢それほど俺に夢中なワケ？｣


｢ち、違います！｣


夢中だなんて…


私が好きなのは和真だもん


｢じゃ、何で逃げねぇんだ？俺を殴るなり、蹴飛ばすなりして逃げればいいだろ？｣


私の肩に回された手に力が入る


｢そ、それは…｣


｢も、遅ぇ…愛羅は俺のモノにする｣