彼と私の言えない秘密

先輩が話すのを、私は静かに聞いていた


｢アイツが女子高に行くのを知って、俺も男子校に決めて…いつも側にいたかったんだ…こんな俺、情けねぇだろ？｣


｢い、いえ…｣


何か私みたい…


私も和真の側にいたくて、必死で勉強したんだもん


｢女子高に入った途端、やっぱり男子校の奴等から告白されたりしててさ…でも、アイツは全て断ったらしい…｣


それって…もしかしたら…


私は言いたい言葉を飲み込み、先輩の話を聞いた