彼と私の言えない秘密
第7章

大事にしろよ

和真からの電話で、私は先輩とカラオケBOXを出た


電話の内容はドコにいるのかってことだけ


まさか尾行されてたなんて知らない私達は、隣に並んで入り口の自動ドアを出た


もちろん手は繋がれていない


外に出ると、鬼の様な形相の和真が仁王立ちをしている


「和真?どうしたの?」


顔…物凄く怒ってない?


私はヤキモチだと気付かなくて、呑気に話しかけた


「生徒会長、今からちょっと用事あるんで、愛羅連れて帰っていいですか?」





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