彼と私の言えない秘密
「東條、こんなイイ彼女がいて羨ましいよ。大事にしろよ。泣かせたら俺がもらうからな」


和真は私が先輩に、彼女だと話したことを察知したのか、チラッと私を見た


「は、話したの…」


小さく呟いた私の頭に、和真の大きな手が置かれる


「いくら生徒会長とはいえ、コイツは俺のですから!」


「わかってるよ!」


先輩はそう言うと私に何か手渡した


小さく折り畳まれた紙


「じゃ、俺帰るから。東條、愛羅をちゃんと見とけよ」


先輩は和真の肩を軽く叩いて帰っていった


私は手の中にある紙を広げた


それは…





< 304 / 536 >

この作品をシェア

pagetop