彼と私の言えない秘密
照れた私は恥ずかしくて、ホッペに空気を入れて膨らませて下を向いて歩いた


「何、膨れっ面してんだよ…ったく…」


「え?」


和真、何か怒ってる?


顔を上げた瞬間、和真の唇が私の唇に重なった


歩きながらだし、外だということで、ほんの少し触れただけのキス


「ホッペじゃ不満そうな顔してたからな…」


「そんなこと…」


「嘘…俺がしたかっただけ」


和真の言葉にキュンとなる


家がもう少し遠くだったらいいのに…


私の家が和真の家の近くだったらいいのにな…





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