彼と私の言えない秘密
「その俺が良いって言ってんだからそう呼べ!」


「は、はい…」


先輩、相変わらず強引なんだから


「俺も和真って呼ぶから、気楽に呼べよ」


「わかりました、せ、先輩」


私達は3人で並んで歩き出し、先輩が私に話しかけてきた


「愛羅、あの事なんだけど、もうすぐアイツの誕生日なんだ」


「そうなんですか?」


「俺、決めるから!」


そう言った先輩の顔はあの時の寂しそうな顔ではなく、強い意志を持った、力強い顔をしていた






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