彼と私の言えない秘密
私は和真の気持ちが全くわからず、自分のことばかり考えていた



「着いたぞ」


「うん…ありがと、またね」


愛羅は俺に手を振って走って家へと帰っていった


俺はゆっくりとチャリを漕ぐ


あいつ、俺の気持ちも知らねぇで勝手に怒りやがって


あのデートの日、俺がどんだけ心配だったか…見失って、どんだけ気が狂いそうだったか…


仲良く手を繋いでる姿を見て、どんだけイライラしたか…


俺が勝手に尾行したのが悪かったんだけど…


気になって気になって、仕方なかった





< 321 / 536 >

この作品をシェア

pagetop