彼と私の言えない秘密
「東條、ちょっといいか」


昼休み、俺に声をかけてきたのは、あの長谷川だった


「あぁ?何だ?」


俺は立ち上がり長谷川を睨み付けた


入学して間もない愛羅を嘘をついて呼び出し、誰か知らない男に…


まだ許しちゃいねえんだ


「ココじゃ、アレだから」


そう言って長谷川は俺を呼び出した


着いたのは屋上


「何か用か?」


俺はダルそうに話しかけた


「あのさ…あん時は悪かった。あの人の名前は言えねぇけど、謝っとけって言われてさ」


「ハァ?何だソイツ…一体あの人って誰なんだよ」





< 326 / 536 >

この作品をシェア

pagetop