彼と私の言えない秘密
俺は喧嘩は好きじゃない


でも、愛羅のことに関してだけは別だ


「あの人、お前が羨ましかったんだってさ…だから、お前の大切な妹を…あっ、でも何もしてねぇから」


「当たり前だ!何かしてみろ!ブッ殺す!ソイツにそう言っとけ、二度と愛羅に近付くなってな!」


「わ、わかった…あの人…何でお前が羨ましいんだろぅ…俺はあの人が憧れなのに…」


ホッとしたのか長谷川はそう呟いて屋上のコンクリートにしゃがみ込んだ


俺が羨ましかった?


長谷川はソイツが憧れ?


そこでおれの頭に浮かんだ人物


まさか…





先輩?





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