彼と私の言えない秘密

賭けに出た

「愛羅〜!朝よ〜」


下からお母さんが呼ぶ


「はぁい…」


一応ドアを開けて返事をした


制服に着替えて鞄を持ち、リビングへ


「おはよう…」


朝、ご飯を食べながら、どうしようかと悩む


昨日の和真の質問


『どっち取るつもりだよ…』


結局、どうするか決まっていなかった


「いってきます」


玄関を出て、トボトボと歩く


中学と違って高校は倍近く遠い


本当はチャリで行くかバスで行くかっていうくらいの距離


ハァ…


溜め息をつきながら歩く





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