彼と私の言えない秘密
先輩が俺に頭を下げた


愛羅を傷つけたワケは俺のせいだったんだ


俺に嫉妬なんかすんなよ…


逆に先輩の方が俺の憧れだったのに


俯く先輩を見ながら、俺はもうひとつ、気になることを思い出した


「先輩…どうして愛羅は先輩を恐がらずに、今、何ともなかったように接しているんですか?」


普通なら近付きもしないハズだ


「ああ…カラオケBOXで、俺は愛羅に好きな女がいる話をした。愛羅に情けない姿を見せた…すると、愛羅は俺の背中を叩いてさ…俺、怒られたんだ」





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