彼と私の言えない秘密

戸惑う愛羅の頭を軽くポンポンして、気持ちを落ち着かせる


｢雅也、ソイツ放ってコッチ来い！｣


俺は雅也を呼んだ


｢はじめまして…じゃないけど…あの時はごめん…｣


早速、雅也は愛羅に頭を下げた


｢か、和真？どういうこと？｣


愛羅が上目遣いで俺を見る


｢コイツは長谷川雅也、同じクラスで実は先輩の従弟｣


｢愛羅ちゃん、竜一兄から話は聞いてる。俺は味方だから…｣


｢そ、そうですか…よろしくお願いします｣


二人は頭を下げて挨拶を済ませた


｢じゃ、帰ろうぜ！｣


俺が二人を促すと後ろから声が聞こえる


｢長谷川ばっかりズルくね？俺も…｣


バキッ