彼と私の言えない秘密
俺は愛羅とデートをした時のことを思い出そうとした


確か愛羅には好きな人がいて…


彼女のフリを頼まれたとか言ってたな


でも、美那がそれを承知するワケねぇし


アイツ…そういえばいつも、男からの誘いや告白、断ってんだよな?


まさか…好きな男がいんのか?


マジかよ…


キーンコーンカーンコーン


昼休みを告げるチャイムが鳴り響く


俺は急いで弁当を食べ、女子高の敷地内へと急いだ


周りがキャーキャー言うのに愛想笑いをしながら、美那のクラスに行き、ドア付近の子に話しかけて美那を廊下に呼び出す


「あの…君…」





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