彼と私の言えない秘密
「ハイ…あっ!生徒会長…私に用ですかぁ?」


顔を赤らめながら言う子に俺はためらいもなくこう言う


「すみません、青山生徒会長、呼んでもらえますか?」


カチャ


眼鏡を指先で上げる


「ハイ!少しお待ちください……

青山さん、男子校の生徒会長が来てるけど」


「そう…ありがとう。わざわざごめんね」


「何かあったのかな?」


「さぁ?ちょっと行ってくるね」


美那が廊下に出て来た


「ちょっと!何やってんの?」


小さな声だが、口調は強い




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