彼と私の言えない秘密
い、言ったぞ…


頼む美那!応えてくれ!


「ごめん…」


そう言った美那の横顔は凄く寂しそうだった


「やっぱダメかぁ〜しゃあねぇ!俺も男だ!キッパリ諦めるわ」


俺が席を立った時、美那が話してきた


「竜一…ありがとね…」


「ハァ?何言ってんだよ…」


「気持ち…話してくれたから…」


美那の俺を見る目にはうっすらと涙が浮かんでいる


「な、なんだよ…泣くなよ!泣きてぇのは俺だってば!」


俺は美那にハンカチを渡した


よくドラマや漫画では、男が指で拭って、そのままキスして…


あ〜それ、すれば良かった




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