彼と私の言えない秘密
「竜一…私…いつも無愛想で喋り方もあんなんで…態度だって女の子っぽくないのに、どうして…?」


俺はまた、美那の隣に座り直した


「そんなの小さい頃から変わってねぇじゃん?見かけは女みたいに長い髪だけどさ(笑)」


「こ、これは…竜一が髪の長い子が好きって言ってたから…」


美那は机の上にハンカチを置き、ポニーテールの先を触った


「え…それって…」


な、何?俺を意識して伸ばしてたワケ?だったら美那は…


「あ、幼稚園の時の話だから気にしないで」





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