彼と私の言えない秘密

覚えてるよ

放課後、生徒会の会議がないが、私は生徒会室にいた


昼休みの竜一の言葉を信じて待っている


『放課後、またココで…』


竜一は約束を破ったことは今まで1度もない


ドキドキする心臓を制服の上から押さえ、手のひらに伝わる心臓の動きを感じていた


深呼吸をして気持ちを落ち着かせる


トントン…


ドアがノックされた音にビクッとした


「はい…」


カチャ…


ドアが開けられて、姿を現したのはもちろん竜一


「今、イイのか?」


「うん…」





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