彼と私の言えない秘密
「愛羅って言うの?」


竜一との関係は?


聞かなきゃ


「そ、昼休み話しただろ?兄と妹のフリしてる奴等」


「え?あっうん…そっかぁ〜私、竜一の彼女だと思ってた…その子が男子と一緒にいるのを見たことあって、竜一が二股かけられてるのかと思って…」


フゥ…


私は安心の溜め息が出た


「俺にヤキモチ妬いて、心配までしたってこと?」


「悪い?」


「全然?嬉しい(笑)」


「バッカみたい(笑)」



私達は顔を見合わせて笑った


あの子は私の勘違いだったし、今なら素直に言えるかもしれない


「私、竜一の言ってくれた気持ち覚えてるよ」


「気持ち?」





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