彼と私の言えない秘密
軽く落ち込む俺に、前を歩く愛羅の声が聞こえた


「センパ〜イ!」


顔を上げると和真と止まって待っている


「美那、紹介しとくわ」


「うん…あの二人なら…」


俺達は二人が待つところへ歩いていった


もちろん手は繋いでいない


「おはようございます。先輩!生徒会長!」


「おはようございます」


愛羅と和真は揃って頭を下げた


「愛羅、和真、おはよう」


「あ、おはようございます」


俺達も挨拶


うちの学校は挨拶には厳しい


いつしか、挨拶が癖になっていた





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