彼と私の言えない秘密
「ええ、一緒に行きましょう。では、高杉さん、失礼します」


俺は、物静かな女子の生徒会長に変身した美那に、笑いながら手を振った


美那は今にも笑いそうだったが、愛羅がいたからか、ポーカーフェイスを崩さなかった


さすがだな…


「先輩、どうやら上手くいったみたいですね」


「ああ…まあな…」


「じゃ、チャリ置き場に行きますから」


和真は軽く頭を下げてチャリ置き場に向かった


俺は普通に自分の教室へ行く


今日は何となく気分が良い


恋が実ると、習慣づけられたこんな毎日が、こんなにガラッと変わるのか?


恋ってスゲー!




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