彼と私の言えない秘密
俺が白川から手を放すとアイツはサッサとどこかへ行ってしまった


「和真…ムキになり過ぎだぞ?」


「ああ…最近、自分の気持ちが、コントロール出来ねぇんだよ」


「愛羅ちゃん、しっかりしてるし、お前しか見てねぇんだから、何も心配することねぇって」


雅也に慰められるとは、思っていなかった


俺等は愛羅と斉藤が待つ場所へ、少しずつ歩いて行く


「和真?大丈夫?」


愛羅が心配そうな顔で近付いてきた


「ああ…大丈夫!お前は心配すんなよ」


そう言って、愛羅の頭をポンポン


「うん…ありがと…」


そして、やっとスパゲッティのお店にたどり着くことが出来た


もちろん、愛羅と斉藤が前、俺と雅也が後ろを歩いて…





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